秋山のオリジナル曲です。Balladsは2011/4に秋山と大竹の二人でバラードを中心に演奏しようと始まりました。ライヴの冒頭に秋山のソロギターをやることが多かったのですが、その時、大好きなフォルクローレのエッセンスを表現できないものかと弾き始めたのがこの曲です。弾いているうちにだんだんと形がまとまっていき2011/6にちゃんと譜面に書きました。その後、2011/11のライヴで大竹の都合が付かず、秋山がずっと一緒にやりたいと思っていた尚美に声をかけてギターとボーカルのデュオ編成でライヴをやりました。この時「Viento Verde」を冒頭で演奏したのですが、初めて聞くこの曲に尚美がアドリヴでヴォイスを重ねた瞬間、音楽が生き生きとしだし「わあこれだ!」と思いました。その後、ベースを重ね、ボンボを重ね、初めは大竹と尚美にとっては慣れないフォルクローレのリズムに戸惑いながらも次第に形になってきました。気付けばフォルローレともジャズとも言い切れないBalladsの音楽になっていました。この曲はBalladsの原点とも言うべき曲です。
レコーディングでは、皆が納得できるまで、テイクを重ねました。気温が高く湿度も高く、ボンボの音にハリが出なかったのですが、根気よく調整しました。どんどん集中力が高まり、どんどん生命力が漲ってきました。丁度10テイク目で、あっ、と皆が感じる瞬間に高まりました。
「Viento Verde」はスペイン語で、直訳すると「緑の風」。生命力あふれる緑、木々を揺らしザワつかせる生き物のような風。(秋山)