秋山の2004年6月に作ったオリジナル曲です。この曲は当時藤沢のお店によく歌いに来ていた女の子のために書きました。休日に部屋で朝日を浴びながら作ったのでタイトルを「朝」としました。歌詞はそのバンドのベースの木下透氏に書いてもらいました。歌の彼女はとても素敵な歌声で、一緒に演奏したいと思っていたのですが、この曲を歌ったのを最後に行方知れずとなってしまいました。そんな訳で自分なりに無駄を削ぎ落して良いものを作ったつもりだったのですが、その後あまり歌われることもありませんでした。2008年5月に横浜市栄区の催しものでこの曲を演奏する機会がありました。そのときのボーカルの方に「この曲は朝じゃない、夕暮れだよ」と言われて、「帰り道」というタイトルで夕暮れ時のシチュエーションで歌詞を書いてくれました。その後、今回Balladsで試し歌ってもらった所、尚美が気に入ってくれて、やっぱり「朝」だと思う、と言ってくれた。そして尚美の「朝」の歌詞が付きました。都合、この曲には3通りの歌詞が付いちゃったのでした。
古い曲だったし、自分の中で曲のイメージが出来上がってしまっていたので、Balladsの演奏をCDに残すのはどうかな?と最後まで悩んでいたのですが、この曲を気に入ってくれる方が嬉しいことに結構居て、それで収録することにしました。
音価が長くので歌い手の声の力が如実に出てしまう、意外と難しい曲です。レコーディングの時、冒頭の歌詞
「生まれたての 日ざし浴び
鳥に おはよう…」
という件があるのですが、ちょうどその時、鳥の声が入っていたりしました(CDには別テイクを収録)。