秋山のオリジナル曲です。アルゼンチンのフォルクローレのリズムの一つ、Chacareraを基にした比較的新しい曲です(2012/5)。作ったときはメロディーに合わせてつぶやくような言葉の波を意識していました。「思いあふれて」というか、どーっと感情の波を言葉で置き換えていくような感覚です。それを尚美はきっちりメロディーと言葉とを結びつけてくれました。大竹のリズムアプローチが曲に変化と方向性とを与えてくれてます。3人が対等になって初めてサウンドする曲です。「ボクにできること」をそれぞれに重ねることで一つになっていきます。
この曲は、3.11のこと、音楽を続けるということ、Balladsのこと、尚美と出会えたこと、何事も変化し続けるということ、生活して行くということ、そんなことを考えながら、一気に書きました。
初めての音合わせで、尚美の手拍子が新鮮でリズム遊びの面白さを入れようと思いました。結果、Charareraから離れちゃいましたが。レコーディングではセッティングに奔走してくれた島田氏、レコーディングスタッフをお願いした加藤氏に、急遽パーカッションで参加していただきました。特にマイクもたてずに、好きな所でたたいてもらいました(加藤氏はタクから離れられませんが)。曲の全体像もわからず両氏にいきなり叩かせてしまいました。ごめんなさい。でもかっちりしていない所が良いんじゃないかと思っています。この曲は、岩佐尚美に捧げられました。(秋山)